こんにちは。MHです。
また最近風邪が流行っているみたいですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

今回、前回の仮説を考えるという話に少し似ていますが、「フェルミ推定」という本が面白かったので、紹介したいと思います。

まずこの「フェルミ推定」ですが、「いくつかの情報・手がかりを元に、実際に調査することが難しい仮説を論理的に推定していく」
というもので、要するに「調査しないと分からないような数量を論理的に概算すること」という事になります。

例えば、【例題:日本で使用されているエアコンの台数は?】
①前提確認
 世帯全てにエアコンがあるとする
②アプローチ設定
 日本で使用されている家庭用エアコンの台数を世帯ベースで考える
 (家庭用エアコンの台数)=(世帯数)×(一世帯の平均所有台数)
③モデル分解
(世帯数)
・全ての人口がある世帯に属すると仮定。また、ほとんどの世帯が小世帯 =3 人、中世帯 =4 人、大世帯=5 人に収束するとし、かつ各々の世帯数が同じ割合で存在すると仮定する
・日本の一世帯の平均人数は 4 人
・よって世帯数は 120 百万人(日本の総人口)÷4 人=30 百万世帯
(一世帯の平均所有台数)
・小世帯のエアコン所有台数が 3 台(ダイニング、夫婦寝室、子供部屋にそれぞれ1台ずつ)と仮定し、同様に中世帯が4台、大世帯が 5 台所有しているとすると、一世帯の平均所有台数は 、
 (3+4+5)÷3=4 台
④計算実行
 30 百万(世帯) ×4(台)=120 百万台
⑤現実性検証
解:1億2000万台

のように組み立てながら解することです。実際、大手会社の面接にもこのような問題があるみたいで(ここ周囲10キロ以内に信号はいくつあるか?等)この手の本を読んでいましたが、私自身は難しすぎて結局回答にたどりつけませんでした。ただこれは他の分野にも応用可能であり、研究者が医学や経済学の推測を立てるのにも使用されております。スーパーコンピューターの性能が上がればもっとこの推定話は広がるかもしれませんね。

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