アゴ先をかすめるだけで脳を揺らすパンチにいつまでもあこがれ続ける男、ガッツです。

ボクシング世紀の一戦と言われたパッキャオvsメイウェザー。
全てが桁違いのスケールで行われたこのイベントは、選手二人のファイトマネーだけで360億円以上と言われています。
オリンピックの開催会場に使うお金が2520億円は高すぎる、と大騒ぎになったことを考えれば、このイベントの規模が推し量れるというもの。

これだけのイベントの前日軽量ということで、無敗のまま五階級制覇を成し遂げた王者メイウェザーもピリピリとした表情を浮かべていました。
その隣で、対戦相手のパッキャオは子供のようにニコニコしています。
その無邪気な笑顔に、私は思いっきり引き込まれました。

パーティ会場を歩くように入ってきて、
「ストリートチルドレンだった自分がここまで来れた、
この試合を通じて世界中の子供たちに勇気を与えたい」
とスピーチをする少年の瞳を持った、おっさん。

試合を見るまでもなく、なぜ世界中の人々がこの人に魅了されるのかを一瞬で理解することができました。

スマイルという言葉には、なんだか下手に出るというか、
相手に気に入られようとする、みたいなイメージがあって、
あまり誇らしいものだとは思っていなかったのですが、
パッキャオの笑顔を見ていると、
すごいプレッシャーの下で笑うっていうのは、
こんなにカッコいいことなんだな、と感動しました。

この試合のとき、ちょうど転職活動中だった私は、
面接のとき、パッキャオのように微笑んでやろう、と思いました。

戦う前に笑えるっていうのは、カッコいいことですよね。

皆が笑えないときこそ、微笑める力を持ちたいものです。

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